英語は[どれだけ知っているか]より[どれだけ使えるか]

大学受験で、単語を詰め込み、自分の限界よりも
レベルの高い英文を読みこなすため、漢文読み下し方式を
英語にも適用。。。

先日、母校の大学で英語を教えているカナダ人と話す機会
がありました。

彼いわく、まず最初に学生の英単語の知識に驚く。

へえ、こんなレベルが高いんだ。

ところが、いざエッセイを書いてもらおうとすると、
ネイティブの小学2年生レベルの作文さえできない。。。

そして、もちろん話すほうは、ネイティブの3歳くらい。

「あの、英単語は何のために覚えているのか???」
これが、くだんのカナダ人のもっぱらの疑問だそうです。

受験英語の延長で、知識をいくらでも詰め込めば、
いつかは 晴れて話せて、自分の意見をしっかりと
論文で書ける日がやってくる に違いない。。。

しかし、いつまで経ってもやってこない。

やってきません、残念ですが。

NHK白熱教室で、一躍日本でも有名になった

マイケル・サンデル ハーバード大教授。

東大でハーバードと同じような授業をした内容が
NHKで放映されました。
同じような授業、つまり通訳付きで。

英語で答えた学生は、帰国子女と思しき子だけ。
狭き門を、難関の英語試験問題をこなした東大生は、
通訳付き。 話すのも聞くのも通訳。

TOEFLという米国の大学や大学院に入学する時に提出が求められる試験があります。

私も散々苦労した経験があります・・・

このテスト、かつては、「どれだけ知っているか」で
結構いい点数がとれたのです。
ところが、米国の大学や大学院から、そのうちに
試験の信用度に疑問の声が上がるように。

高得点の学生を受け入れたはずなのに、授業中に
満足に受け答えができない。
試験のペーパーを書くのにも苦労しているし、
レポートの英語も幼稚。

以前のTOEFLの試験は、今のTOEICのようなもの。
つまり、「知識があれば高得点可能」だったのです。

しかし、大学からは
「学生の英語力がひどい。
TOEFL高得点者なのに。」

こんな声を受け、TOEFLは、何度か試験内容を
改良してきています。
まあ、進化を目指したのです。
その結果、なんと今では試験時間が4時間超。

受けるほうの身にもなってよ。。。

目指したのは、「知っているだけ」でなく、「使える」英語力。
結果、ヘッドフォンをつけてのスピーキングのテストや、
ライティングなどの、実際の英語運用能力、
まあ、つまり使える英語力が測れるようになりました。

めでたし、めでたし、
その上、受け入れ大学側でも、学生の英語力に満足!

この事例からもわかるとおり、

「知っている英語力」と「使える英語力」は、異なります。

自動車免許と同じです。
まず「知識」がないと運転できない。

まあ、エンジンのかけ方とか、アクセルの踏み方などなど。
そして、知識を仕入れたら、実際に運転してみないと、
運転はできるようにならない。

そして、へたくそ、いや失礼、最初だから慣れないもんだから、
道からはみだすは、歩道に乗り上げるは、、、いや大変。

だから最初は、ぐるぐると、教習所の中を、鎖でつながれた象みたいに
のっしのっし、と車を運転することになります。

やがて慣れてくると、公道にでて、練習。
ぶっつかりそうになれば、教官が怖い顔してブレーキ。
まあ、なんとか免許皆伝となります。

本格派フルコンタクト空手の稽古もそうらしいです。

道場を運営している空手指導の方に聞いた話ですが、
「型」は、もちろん重要だけど、それだけでは、「組み手」は
強くならないそうです。
(組み手って、実際に相手と本気でパンチしたりけったりする、
痛そうな練習。)

やはり、組み手を何度も実際にやって、(痛い目に会う??)ことで
強くなるんだそうです。

まあ、ボクサーが、一生懸命相手なしで、サンドバッグばかり
たたいても、実践で強くなるのはまた別ということでしょう。

英語も本来は、そうなのです。
あっちにぶつかり、こっちにぶつかり、つまり、いろんなとこで
ヘマこいて、それで何とか使い物になっていきます。

ところが、みんな「知識の溜め込み」に一生懸命になっているんですね。
これ、カナダ人同様、私も不思議なんですが、
「単語本で一生懸命ボキャビルしているそこの人、
で、いつその単語使うんですか???」
と、余計なことなのですが、電車でしかめっ面+単語本 の人を見ると
思ってしまうのです。

オックスフォード大学コーパスによると、英会話で
50%は、100語の語彙で成り立っている
そうです。

たった100語で50%。
中学レベルの1千語ならば、75%のカバー率。

つまり、これら基本用語を、知っているだけでなく、
使いこなせるようにすれば、英語話せます、と
自信を持っていえます。

今日本で活躍している外国から来たタレント、結構いますね。
日本語ペラペラな人たち。
まあ、タレントじゃないにしろ、あなたの回りにもいる日本語が話せる
外国の方々。

私の周りにも結構いますが、その中で日本語の新聞が読める人は、
30人にひとりくらいです。
日本語のニュースが分かる人は、10人に一人くらいです。

でも、テレビ漫画のサザエさんが分かる人はほぼ全員。
サスペンスドラマが分かる人は、3人に2人。

わかりますか?
難しい単語は、彼ら知らないのです。だから新聞はニガテ。
しかし、日常会話はできるのです。

日本語版の、1千語を自由に使いまわすことができるからです。

きのう見たテレビドラマのあらすじを、英語でスラスラ言えますか?
1千語どころか、たった300語の基本英語で表現できるはずです。

仕事の段取り、英語で言えますか?

普段 部下に説明するように、同じ内容を英語で説明できますか?
これも、300語レベルの英語で十分表現できる。

こういった「使える英語」を目指していくと、
「私って、結構英語を使いこなせるかも」と
自信がもてるようになります。