アメリカのESLでは、英語多読本を1日1冊読む

英語を英語のまま理解する。
実はそれほど難しいことではない。

まず、
This is a pen.

これはたいてい英語のまま理解できますね。

次の文はどうでしょう?

I am a doctor.

このように、

どのレベルまでなら自分が英語でそのまま理解できるか

、少しずつレベルを上げて
チェックすればいいのです。

たとえば、

I’m interested in music.

Sugar is fattening.

I drove carefully along the narrow road.

He told me about his new job, which he’s enjoying very much.

この文のどこかで「あれ、ちょっと意味が取れない、日本語にすると・・・」と
訳したく衝動にかられたら、その手前の文あたりが、英語のまま理解できるレベルという
ことになります。

このレベルチェックをしてから、そのレベルの英語をどんどん読んでいくと、
英語のまま英語が読めるようになります。

英語のまま英語を読む利点は、「英語に接する時間が2倍から10倍くらい
になる」ことです。

学校英語では英語の密度が極端に低かったのを覚えていますか?

大半が、先生の「日本語による」英語の説明。
つまり、1文の英語をまるで分析するかのごとく解釈していく授業。
これでは、いくらなんでも英語密度が低すぎ。
(最近はだいぶ改善されているらしいですが)。

一方、英語ができないままアメリカなどに連れて行かれた子どもは、
ほんの少しの英語力で理解できる小冊子(グレイデッドリーダー)を
特別学級(ESL)で1日一冊読む宿題があるそうです。

一冊あたり、総語数約1,000語の本です。(20ページくらい)
本当に薄っぺらいのですが、それでも、7冊、つまり1週間で、
日本の中学の英語教科書3年分(総語数7,000語)を
こなしてしまうことになります。

子ども程度の英語しか知らなくても幼少時に海外で暮らした子どもは、
少なくとも日常会話は流暢になって帰国します。

一方あなたは知性があるのに英語はできない。

その違いは、英語量だけです。

大学受験の英文を難しいと感じるでしょう?
それでも点数は取らなくてはならない。
どうするかというと、「テクニック」を使うのです。

大手予備校があの手この手で教えているテクニックです。
「テクニック」が必要ということは、「実力がない」ということです。
真正面から臨んでも歯が立たない。だから小手先のテクニックを
使う。

あなたも難しい英語をテクニックで何とか日本語に訳して英語を理解
していたのではないでしょうか。

しかし、英語の近道は、理解できるレベル、つまり英語のままで理解
できるレベルの英語にたくさん触れることです。

そうすれば、ピラミッドのような英語力になります。
現在のあなたの英語力はピラミッドのてっぺん。
それを支えるのは、下に行くほど広がっている強固な土台です。

一生懸命英語を学習している人の英語力は、たとえ英検1級保持者
でも、多くは東京タワー型です。

東京タワーは、見ての通り、中身はすかすかです。
確かに頂上は高いところにあるが、中身はすかすかなので
頼りない。
なんとかテクニックでしのいできたので、すかすかなのはしょうがない。

そのため、
やさしい英語をどんどんこなせば身につけられる語感
(たとえば get the message)を理解できない。
(get the message =>メッセージを受け取る = 察する)

代わりに、get the message=察する と、単語帳に書き込み、
何でも丸暗記、気合でしのいできた。

リスニングについても、実は同じです。

オバマの演説のような、文章で書いてあっても日本語に訳さなければ
理解できない英語は リスニングには不向きです。

また、一般的に演説などは、原稿を練りに練っています。
つまり、ひょいと口から出てくる言葉とは大きく異なります。

一般には、日本人同士の会話が簡単な表現の羅列であるように、
英語での会話もかんたんな英語で成り立っています。

簡単な英語が、マシンガンのように高速でやり取りされているので
聞き取りづらいだけです。

このあたりまえのような「秘訣」に気づくと、英語は上達していきますよ。

難しいものをほんの少しかじる受験英語の延長で、自分の実力よりも
はるか上のレベルの英字新聞などを読んでいると、やはり苦痛でしょう。

もし、英字新聞を読むならば、一ページあたり3分程度でザッと読める
程度、つまり、その程度英字新聞が簡単に読める英語力があれば
もちろん、英字新聞は楽しい読み物になりますし、お勧めです。

もし、まだそのレベルでないならば「自分にとって」やさしいレベルの英語を
たくさんインプットすることをおすすめします。

ペンギンなどから出版されている難易度別小冊子の
一番簡単なレベルから、どんどん読んでいくとう多読が盛んですが、
私もおすすめします。

まずは、スタートレベルからはじめてみたらどうでしょうか?