英語を身につける最短の方法は、自分で英語で言ってみて、間違えることです。

その後で、ネイティブの英語を聞いて 「ああ、そうか」とひざを打つ。
これです。

Thank you for your patience with working out the kinks for this project.

今やってる仕事で、ちょっと詰まったところ、パートナーのアメリカ人から
上のメールが来た。

日常的に使う 「work out the kinks 問題を解決する」 というフレーズはなかなか大学受験にはでてこないだろう。

ある意味で俗語に近いのかもしれないけれど、ビジネスでのやり取りや
日常会話ではよく使うんじゃないかと思う。

これは、私が書いたメールへの返事。
私のメールは、

I’d like to get this thing straightened out.

彼は同じ表現に、
work out the kinks というフレーズを使って返事をよこした。

a pain in the neck も 同じように、目の上のたんこぶ、 つまり、
障害をさすときに、仕事での会話などでアメリカ人が好んで使う。

こういうやり取りをしていると、表現が増えていく。
自分が使った表現と同じ意味で、別の表現がドンドン蓄積されていく。

もっと、頻繁に使う英語だと、たとえば、 I don’t get it.

「わかんないよ」の意味で日常的によく使う。
学校で習うのは、I don’t understand. だろう。

ネイティブと会話をしていて、あなたが言ったことを、そのまんま
すぐにわかってもらえず、でも数秒すると、「ああ」と納得してもらう
という経験はないだろうか?

これは、あなたの英語が間違ってるわけでもないし、発音が悪いわけでもない。
ただ、単にあなたが使った表現が、あんまり一般的な会話に出てくる表現では
ないから、それの理解に時間がかかっただけだ。

日常会話で使う表現は、無限にあるようだが、結構限られている。
また、アメリカとイギリスでも違う。
(ハリーポッターは、アメリカ版とイギリス版で、1ページに2個くらい
違う単語が使われている。これは一般的に使う英語が違うから。)

この結構限られている日常会話の英語を、片っ端から使えるようにすると
ほとんど英語を話すことに苦労はしない。

日常会話の中にどっっぷりと浸かれば、英語の運用能力は格段にあがる。

その後で、より難しい英語に取り組むと、確実にレベルアップができる。

まずは、中学レベルの英語。これを「知る。」
それから、「使うレベルにする。」
基本的には、これで英語を使うには十分。

あとは、映画や実際の日常会話などで、実践を積んでいけば、
「ああ、こういうときにはこの表現だな」というのがわかってくる。

先ほどの、メールでのやり取りのように、やり取りをしていくうちに、
ドンドン英語の新しい表現が身についていく。

何年も、さらには何十年も英語を勉強し続けて、英語が身につかないという
ならば、ぜひ、「受身」から「主体的な英語」に転換することをお勧めする。

自分で、「これを英語で表現すると?」と自問し、まず自分の英語を作り、それを
話したり書いたりする。

そして、ネイティブが使っている英語を聞いて、その違いを確認する。

ここで、重要なのは、自分の英語とネイティブの英語の差を吸収することだ。
自分の英語が間違っていてもいい。
間違っていればそれだけ、ネイティブの英語を聞いたときに、
「あ、そうか、そういうのか!」と深く脳に記憶される。

しかし多くの人は、正解だけをみて、それで終わりにする。
だから、頭に英語が残らない。

(1)自分なりの英語を使って、いったん間違いをする。
(2)それから、ネイティブが使った英語を吸収する。

失敗を恐れずに、それを糧にすることができる元気のある人は、
やっぱり英語習得も早い。

学校では、間違えるとバツをつけられるけど、
実際の英語上達には、どれだけたくさんバツをつけられたが、
上達の目安。

バツをつけられることを恐れて受身でいると、何十年経っても英語は身につかない。

今日もバツ、あしたもバツ。
あなたの英語は確実に進歩している。