「この英語表現100ができれば大丈夫」ってホント?

前号の続きです

では、次のレベルのあなた。

一応大学受験してるし、大学いったし、というあなた。

なんで、中学、高校と英語やったのにできないんだろう、と感じているレベルの方。
いままで、あなたが中学、高校で習った英語はたとえて言えば、
犬が「お手」「おすわり」ができるのと同じレベル。

「ぐるぐる2回転した後でお座りしろ」とかいうと、全然できなくなってしまう。

あらためて中学高校の教科書をみたが、その薄っぺらいのに、たまげた。
これしか英語を吸収してなくて、英語ができるようになんてのはやっぱり無理だなと思うよね。

このレベルの人は、ともすると、丸暗記に頼る。

たとえば「この英語表現100ができれば大丈夫」という本に飛びつく。

そんなことは、ないでしょう。

「この日本語100フレーズで、あなたも日本語ペラペラ」。

この本を丸暗記したアメリカ人が日本にやってきて、意思疎通ができるか?
自分の言いたいことがいえるか?

多分それがまかり通るのは、税関とカフェくらいだろう。

ホントにこのレベルの人に必要なのは、
リスニングの分量をこなすこと
リーディングの分量をこなすこと
の2点。

リスニングでは、同じ音声を繰り返し聴く方法と、たくさん聴く方法を交互におこなう。
聞き流しでリスニング力が上がらないのは、わからない箇所はいつまでもわからないから。

“ハウアダユ”と聞こえて、その意味がわからないならば、何度聞いてもわからない。
その場合は、英文で確かめる。そうすると、”How old are you?”だったことがわかる。

「俺の耳には、How old are you?”=ハウアダユと聞こえるのか」ということを確認する。

で、別の英語を聞いたときに今度は、”ハダユ”と聞こえる。

これもわからなかったら確認。同じ英語なのに、How old are you?=ハダユ となった。
これを確認することで、英語の耳ができてくる。

リスニングが難しいのは、

「いいですか、必ず ハウオールドアーユ」

って言いますからね、とはいかないところだ。
人により、スピードにより、音は変化する。それにいかについていくか。
それは、いかにいろんな英語の音の変化を認識しているかにかかってくる。

確認のリスニングばかりしていると、今度は分量が足りなくなる。

なので、たくさん英語を聴く時間も設ける。

この場合は細かいことをチェックしない。とにかく注意深く しかしたくさん聴くことを目的にする。

この2通りの聞き方をすることで、リスニングは格段に上達。
もちろん、帰国子女など、英語習得に現地で苦労した人からの、「こんな風に聞こえる」という
ようなアドバイスはとても役立つ。

リーディングでも同じことをする。精密に読む。他の文書はスピードをつけて読む。
いずれも、日本語訳を目的にしないで、英語のまま読めるように。

そのためには、精密に読む英語は自分がちょっと難しいかなと思うレベルでもいいが、
スラスラ読む英語は、自分のレベルよりもちょっと下くらいのレベルのほうがいい。

おさらいすると、
中学校までの英語の基礎を構築
その上で、リーディング、リスニングを重点的におこなう

これをやることで英語力は飛躍するだろう。

静岡にある加藤学園は、イマージョン教育を取り入れて話題になった。
イマージョン教育は、カナダなどで成果の上がっている方法で、
外国語を使って教える方法だ。

社会科の勉強も英語でする。というのがその方法で、加藤学園では、
文部省認定の社会科などの教科書を、英訳して、英語ネイティブが
教えている。

圧倒的に英語に接する時間が長くなり、英語習得にはかなり優位だろう。
事実 第一期卒業生は、ハーバード、イエール、UCバークレーなどの
米国大学に合格している。

留学でなく大学課程に入学するには、アメリカ人との競争となり、非常に
厳しいにもかかわらず、この実績は、素晴らしい。

授業のほとんどは、聴く 読む が中心だから、日本にいながらも、
多くの英語のインプットをすることで、効果が上がっていることの
好例。