英語を駆使して国際人になる!?

今回は、国際人を目指すあなたに、欧米人が本当に信頼する
国際教養人のイメージについてです。

日本で育ったあなたこそ国際人となる!

英語がなかなかできないと、帰国子女がうらやましくなる。
英語3段とび講座でも、帰国子女の方に手伝ってもらって、吹込みを
しているものもある。

発音もネイティブと引けをとらず、完璧なバイリンガル。

帰国子女=国際派と考えがちだが、本当の国際人は、
日本に根っこを張っているメルマガ読者のあなただ。

なぜなら こと日本に関することは、あなたのほうがよく知っている
し、感覚で日本人としての情緒もわかる。

言葉だけでない、日本を伝える表現力で考えるならば
帰国子女よりも断然 勝っている。

それが何の役にたつかというと、欧米人は自国のアイデンティティを
非常に重視するからだ。

アメリカやイギリスに仕事でいくと、夕食などを英語ネイティブと一緒にする機会も多くなる。

そのときに、英語がまるっきりできないとお話にならない。
意思疎通ができないからだ。

でも、英語が通じても、さらに問題がある。
それは、日本人としてのアイデンティティや教養があるかどうか、だ。

アメリカ人は、自分の国に歴史があまりないから、それほどでもないが、
イギリス人は、結構この手の「教養」を重視する。

私は以前、同僚だったイギリス人に、お茶について尋ねられた。
ちょうどそのちょっと前に、運がよかったというかなんと言うか
岡倉天心の「茶の本」を読んでいた。

この本は、お茶、そこから派生する日本人の心を 欧米人に伝えようと
英語で書かれた名著。

で、ほとんどそこからの引用と、自分がいま実際に暮らしていて
日本人としての共通の心が今もなお残っていることなどを
でたらめにならない程度に話した。

もちろん、私のお茶に関する知識は浅はかで、冷や汗モノだったけど。

それでも、茶の本からの受け売りに感激してくれたその友人は、
帰国するときに、なんと畳を持って帰った。

自分の部屋の隅において、そこでお茶を飲むのだという。

イギリス人ほどではないが、アメリカ人だって、自分の国の歴史に
ついて話せる位の教養はないと、信用されなくなる。

日本の天皇制のことなど、もう海外の新聞でも何かあるとスグに報道されるし、
イギリス人は、伝統を重んじるお国柄からか、そういった話題に関心がある。

英語力の問題もあるが、ある程度の内容は、スラスラと話せないと、
信用度もガクンと落ちてしまう。

さらにいうと、「あなたはどう思うか?」と、英語で連発される。
日本人はこれに慣れていない。だからなかなか自分の意見がいえない。

一般にはこうだと思う、というのでは、相手にされなくなってしまう。
自分の日本人としての情緒、文化的背景から生じる自分の感情や意見を
求められているのだ。

私はアメリカの大学院で、手痛い失敗をしたことがある。
論理を組み立てて、話を展開しても、最後に、だから自分はこう考える、という
ものがついていないといけない。

私は、手を上げて発言したときは、ほとんど一般論しか話さなかった。
特に当時日本のマネジメントにみんな興味をもっていたが、私は
「一般的に、日本の会社は終身雇用性を採用していて」といった具合に、
「一般的に」を連発していた。

彼らはもちろん、そういった事情も知りたいのだが、その上で「じゃあ
お前は、日本のシステムとアメリカのとでは、どちらが どのように
優れていると思っているのか」というところまで、知りたいし求めている。

日本人同士の場合は、こういえば、きっと相手はこう思うだろう、という暗黙の了解がある。
言葉ですべて伝えなくても、通じる部分が多い。

しかし欧米人が相手の場合は、当たり前だと思えることも説明し、その理由と自分の意見は
きちんと話したほうがいい。

これができると、つまり中身のある話(特に自国に関すること)ができる人間だと思われると、
あなたの株は、あがること間違いなしだ。