英語音と日本語音の違い

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聞き取りに関しても同じように日本語をベースにして聞き取る習慣が
身についています。

日本語は、言葉はすべて母音で終わります。

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「あいうえお」が基準になっています。

 

ところが英語は子音で終わる言葉が多い。

dog, dig, put, get, すべて子音で終わっています。

でも日本語に直すと、「ドッグ」「ディッグ」「プット」「ゲット」とすべて母音で
終わるように修正してしまうのです。

だから、子音で終わる英語を聞き取ることができないのです。

アタマから犬はドッグと聞こえるとしか考えていないので、実際に英文の
なかでこの音を聞いても、自分の理解とはかけ離れている、だから聞き取れない。

 

聞き取れない理由は他にもあります。

 

言葉と言葉がつながると音がリエゾンしたり、子音が聞き取れないほど
弱い音になるなどは、いままでに何度も説明したとおりです。

 

英語学習者の90%以上は、この段階をクリアできていない。

 

こんなに英語習得に、汗水たらして、いろんな英語学習書を買いあさって、
英会話学校に通って、世界一英語習得にカネをかけているのに、世界一
英語の習得ができないのは、すべてここに原因があるのです。

世界的に見ても高度な技術力を有し、ノーベル賞受賞者も多数だし、
教育レベルが世界最高峰にある日本人が、英語だけできないのは
おかしいではありませんか?

そのすべての理由が、英語を音のまま理解するという、もっとも基本的で、
英語学習の初期段階でクリアすべきところを何十年立ってもクリアできずに、
全く別の角度から英語習得に励んでいるところにあるのです。

重要なので繰り返します。

第1段階 音として捉えることができる

第2段階 音で捉えた言葉を意味あるものとして理解する

この2段階さえ、クリアできれば、後はエレベーター式に英語に接するごとに
どんどん吸収していけるようになる。聞いたものがどんどん自分のものに
なってくる。こうなれば、英語学習者から「使い手」へと転じることが
可能となるのです。

 

まず、この第一段階の音を音のまま、吸収していく方法はどうやったら身につくのか?

音をそのまま捉えるなんて当たり前じゃないか。聞こえたとおりにしていれば
いいだけだろう、などとあなたは思っているかもしれません。

そうです。確かに聞こえるとおりでよいのです。けれども、ここに大きな
ギャップが生じるのです。
私たちは、音を本当に聞こえたままに捉えているでしょうか?

あなたは音をそのままは、聞いていないはずです。

I’ll send it out.

カンタンな表現ですが、あなたの耳にはどのように聞こえますか?

あなたを含めた多くの人は、アイル センド イット アウト と聞こえる
はずだと答えるでしょう。
ところが、そしてある程度英語を勉強してきた人は、この文章の
リスニングの勉強をするときに、
紙に「I’ll send it out」とディクテーション〈書き取り)をします。

 

ところが、ここであなたは耳に聞こえた音を、I’ll send it out と書きこむときに無理な変換をしているのです。

 

つまり、耳で聞こえた音を瞬時にI’ll send it out という文字に
置き換えているのです。
書き取り自体は、英語中級者レベルでなくてはできないと思うので、
それを非難するつもりはありませんが、この耳で聞こえた音を、
無意識のうちに変換してしまっているということには注意していただきたい。

日本語カタカナ式で書けば、

Send it out は 「セン(d)ィタウッ」というように

聞こえるはずです。(もちろん個々のレベルによる個人差はあります。)
これを、無意識に日本語式、つまり母音が必ずある音に変換しているのです。

そうなると、いくら英語を聞き取る勉強を続けていっても、
必ず変換が起こってしまうから、聞き取りレベルがなかなか向上していかない。

その場では、教材のフレーズをそのまんま覚えてしまうので、
充実感や満足感はあるでしょうが、いざ実際に使えるようになっていくか
というと、なかなかそのギャップは埋まらないのです。

満足感だけで英語を勉強していきたいのであれば、かまわないのですが、
使える英語レベルにもっていきたいのであれば、これでは聞き取りの
向上はなかなか進んでいかないのです。

実際にほとんどの英語教材の最終到達点レベルが、どう考えても実際に
使われている英語レベルに会話スピードなどの点で劣っています。
つまり、最終到達できるポイントが、実際に使われている英語よりも
かなり低いため、一生懸命頑張っても結局は「英語が使える」レベルには
到達できない。

いくら2軍でヒットはたくさん打っても、1軍ではまったく通用しないのと同じです。

高校野球で素晴らしい活躍をして、いざプロ野球に入団すると、
1軍にもあがれない選手がたくさんいますが、まったく同じことが
英語上達にも言えるのです。

その到達点が、ナマの英語がナマのまま聞き取れ理解できる
というレベル設定をしていない英語上達ステップでは、
効果が期待できないのは自明の理です。

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