TOEICのリスニングもTOEFLのように難しくなるのか?

米国の大学や大学院などに留学するときに、ほとんどの学校で受けなくてはいけない試験がある。

TOEFLという試験で、英語を母国語にしない人のための英語試験だ。

これが、スタンダードになっていて、この試験のスコアで、英語力が評価されることが多い。

まあ、日本ではTOEICが主流だが、同じような内容の試験だと考えていただければいいかもしれない。

このTOEFL、過去からいろいろと形式が変更になった経緯がある。

どういう風にかわるかというと、もろ、コミュニケーション重視になった。

かつては、文法というセクションがあって、これが日本人には得点源になっていた。

ビジネススクールに入学し、MBAを目指す人ならば、ここで満点を取っておいて、全体のスコアアップを図るというのが常道だった。

ところが、この文法セクションがなくなった。

そして、その代わりに スピーキング が導入された。

TOEFLの公式ページによると、重視するのは、

Listening, Reading, Writing and Speaking.

の4つの能力。

また、リスニングはTOEICに比べるとホンモノのスピード感がある。

過去にリスニングのスクリプトが掲載されていた。

それが下記である。

OK, uh let’s um, let’s start. Uh, tonight we’re gonna talk about one
approach to structuring decision-making on a specific topic, sort of um…oh
when you’re in a decision-making process in a business situation, and you’
ve got all the participants there sort of voicing opinions and negotiating,
and there are lots of different factors to consider in your decision…uh,
the technique we’re gonna talk about is uh, it’s a way to sort of
structure that decision and arrive at a better decision. It’s called AHP,
or Analytic, um, Analytic Hierarchy Process.

実際の音声を聴きたいところだが、

we’re gonna talk about

などとなっていることから、これはナマ英語の話し方かそれに近い話し方で、リスニ
ング力を問うことになるのだろう。

TOEFLもTOEICも ETSという米国の非営利機関が作っている。

ご存知のように、TOEICは三菱商事を退職した方が、ETSに頼み込んで日本人向けに作ってもらったテストが原型。

今も受験者の9割以上が、日本人と韓国人と言われている。

世界で最も英語が苦手と言ってよい二カ国がお客様だから、リスニングが本質的にやさしいものになってしまうのは仕方のないことだろう。

しかし、もしかしたら、TOEFLのリスニングのように、今までのトーイックとはひとあじ違う本格的なリスニングテストになるかもしれない。

私はそのなることを期待している。

英語3段とび講座がもっと売れるから?

いえいえ、本格的な英語の時代にもう突入しているからだ。

楽天の英語公用語、それに続くユニクロのファーストリテイリング、日産、などなど。

TOEICなどで高スコアを取ることを目標にするのは、なんとも近視眼的でむなしいが、それが実際の英語力につながるならば、これからはやってみる価値も出てくるだろう。