単語は「カラダで体得」するとドンドン増える!

英語は単語、とばかりに単語集をかじっていた頃が懐かしい人、いませんか?

私も実はその一人である。特に高校時代、でる単などが大はやりで、電車の中など時
間を見つけては黄色いラインマーカーで 「でる単」を必死に覚えた記憶がある。

これだけ覚えれば、といざ試験を受けてみると、覚えたはずの単語が思い出せない。

「確かにこの単語には見覚えがある」からわかるはずだ、と思うのだが どうしても思い出せない。

こんな経験をしたのは私だけではないかもしれないが、そのせいか、いつしか「こんな努力は無駄だ」と思い始めるようになった。

いろいろと試行錯誤を繰り返した結果、いえることは、単語は覚えても忘れるもの、ということ。

単語に限らず、単純な物事に対する人間の記憶力なんて、タカが知れている。

記憶力について書かれている本なども読み漁ったが、どれもやはり同じようなことが書いてある。

単純な記憶力でなく、できるだけ使える英語に役立つように語彙を増やすのは、結局できるだけ多くの英語に接することだろう。

これは、人によると思うけど、初級レベルの人は初級レベル向けに書かれた英語をた
くさん読む、上級レベルの人は英字新聞、小説、専門書などを読む。 

これは確実に語彙力の向上に結びつく。

読むことに関しては、それぞれのレベルにあったものを読むのがよい。初級の人がいきなり上級レベルの小説を読んでも、挫折してしまうことがある。

1ページにわからない単語が30もでてきたら、意味を推測するのも難しくなり、結局途中で投げ出すことになってしまうからだ。

けれども1ページの中にわからない単語が30語に1語程度の割合ならば、グングン読み進めることができる。

子供向けの本やジュニア向けの本を馬鹿にはできない。

かなり内容も楽しめて、徐々に語彙力向上になる本は結構多い。

アマゾンなどで、そのような本はたくさん入手できるようになったから是非お勧めし
たい。

それと、会話中心のリスニングもお勧め。

日本語でもそうだが、会話に出てくる語彙というのは タカが知れている。
会話でそんな難しい言葉を話しても なかなか意思疎通をおこなうのが難しいから会
話では結構簡単な語彙が多く使われる。

リスニングのいいところは、その語彙を自分の物にしているかどうか、はっきりわかるからだ。

読書ならば、自分のペースで読み進められるから、ちょっとうろ覚えの単語でも理解できることもある。

ところがリスニングは、時間は相手に合わせなくてはならない。

ナマの会話だと、瞬時に単語を聞いたらその意味を判断する必要がある。

これは、意識的に単語の意味を理解しようとしていたら、まだ本当に自分のモノになっていないと思ったほうがいい。

聞こえた瞬間、その意味が 「カラダでわかる」必要がある。

日本語だって、聞いたとたんに理解できなければ、会話にはならないのと同じだ。
(日本語を理解するときに 意識をしていないが、一度試しにどのように日本語をり
かいしているか考えてみると、面白い発見がありますよ。)

このカラダでわかる単語をドンドン増やしていくことで、自分のモノになっている語
彙を増やすことも可能になってくる。

こういう風に書いてくると、なにか大変なことのようだが、実はこの考え方のほうが単純で 語彙もかなり伸びてくる。

語彙増強のため辞書は不可欠だ。

最初は英和でもよいが、英英辞典も併用することを強くお勧めしている。

次の英文を見てほしい。

“Teddy removed a pill from a bottle and swallowed it without the aid of
anything liquid.
He frowned as if it was bitter”
(John Grisham “The Brethren”より引用)

この中で “frowned”という単語がわからない。

その前の文章の意味は明快だ。テディは錠剤をビンから取り出し、飲み込んだ。水とかを使わずに。

で、それが苦いかのように、frowned した。

ここで、予測できるのは、
あえいだ
嫌な思いをした

とか、イヤな意味になる。

で、英英辞典を見てみる。

そこにはこう書いてある。

“to make a serious, angry or worried expression by bringing your EYEBROWS
closer together so that lines appear on your forehead”
深刻な、怒った、心配などの表情。額にしわがよるほど眉毛をくっつけるしぐさ。

つまり、イヤーな表情、眉をひそめる、しかめっつら、をすることだ。

そうすると、この単語が「カラダで体得」できるんではないだろうか?

苦い薬を、水を使わずに飲むんだ、だから苦いし苦痛だし、イヤだし、frown し
ちゃうようね。

そう、frown は日本語に訳すんじゃなくて、そういった状況のときは、frown して
しまうのである、日本人だろうがアメリカ人であろうが。

苦い薬と きっても切れない関係になった frown。

この語彙は、他のところに出てくると、他の表現ともきってもきれない関係になる。

ちなみに、ストーリーはこう続く。
“He squeezed the wrinkles in his forehead and said….”
額にしわを寄せて言った。

これでwrinkles もわかるし、squeeze という動詞と一緒にアタマに残る。

もちろん、一回読んだだけでは忘れてしまうが、他の機会にリスニングしたり、読ん
だりして記憶が固まってきて自分の言葉になってくる。

眉をひそめる、という表現は、日本語でも頻繁につかう、つまり頻繁に使う表現はそ
れだけ出会う機会も多いからアタマに残りやすい。

頻出語を英単語集で覚えるよりも、頻出語はよく使うんだから、ナマの英語に接して
いれば よく出くわし、アタマに残り、自分の語彙になる。

こうして、日本語に訳さずに、「カラダで体得」できる語彙がドンドンと増えてく
る。

本を全然よまない子供より、たくさんの子供向け物語を読み、親の話にも聞き耳を立
てている子供のほうが 日本語の語彙は豊富だし 国語力が高まるのは当然。

英語で語彙を増やしたいあなたは、それを英語でやればいいだけ。

単語集を覚えるより、断然楽しいし、効果バツグン!