バイリンガルは当たり前? ヨーロッパの実情

ヨーロッパ系の人には、バイリンガルどころか、3,4カ国後を難なく操ることが出来る人たちが多い。


大陸で陸続きということと、語源が同じであることなどいくつか理由もあるだろう
が、それだけではないようだ。

テレビなどでおなじみのピーターフランクル氏は、国際数学オリンピックで金メダル
を獲得した数学者であるだけでなく、大学で数学を教える程度に習得している言語は11カ国後におよびという。
そのなかに、英語、日本語など語源が全く異なる言語も含まれているから驚きだ。

大道芸人としても人気のある彼の本「ピーター流外国語習得術」(740円 岩波書
店)には、かれの語学習得法が公開されていてなかなか面白い。

そのなかで、日本人としてもっとも気をつけたいことを、彼はずばりと書いている。
それは、「翻訳はやめよう」という個所だ(本書146ページ)。

彼いわく「基本的には日本語の単語と外国語の単語は一対一の対応ではないので
す。」といっている。

私たちは、英語を理解するときにほとんど日本語に置き換えて理解しようとする。
文書を読む際は、翻訳がこれに該当する。

また、英語を聞くときは、日本語に瞬時に置きかえるクセがあるから、ともすると、
同時通訳のようなことをアタマの中で忙しくする必要がある。

しかし、本当に英語を使っている人たちは、同時通訳のように日本語に置き換えたり
などしない。
そんなことをしても全く無駄だからだ。

日本語で「ブラシから絵の具がしたたりおちている」と聞いたら、聞いた瞬間にその
場面を概念で捉えている。

英語でも全くおなじだ。”The paintbrush is dripping”と聞いたら、その瞬間に概念で捉える。

英語では、動詞などはその音がイメージにつながっていることもある。この”drip”も
「したたりおちる」イメージを「撥ねる音」で表現している。

英語を聞いて英語のまま理解し、英語で自分の考えをまとめる。
そのためには、日本語の介在は一切不要となる。

初心者には日本語を全く介在させないのは難しいかもしれないが、いづれはその段階を超えないと、いつまでたっても英語学習者の域を越えることはできない。

英語初級者の場合は、動詞を中心にまずは概念をアタマの中に作ってしまうとよいかもしれない。

動詞は日常的に使われる数がかなり限られている上、動詞が文章全体の重要な意味を
もっているため、動詞がわかるとその前後を推測しやすくなる。

はじめに「drip」という単語を、水が滴り落ちるイメージでアタマにインプットして
しまえば、日本語に置きかえる必要はなくなる。

同じように他の単語もドンドン「イメージ」として英語のまま頭の中に蓄えていく。

これには、たくさんの英語を聞き、たくさんの英語を読むのが一番手っ取り早い。

言葉をスポンジのように吸収していくには、単語帳で日本語で覚えるのでなく、実践
で英語のまま「英語のイメージで」ドンドン吸収していく必要がある。
これが波に乗ってくると、吸収する速度もドンドン速くなり、自分の英語力がドンド
ン上昇していくのがわかる。

その際、難しいものを題材にするのは、避けること。難しいと自分の実力との落差が
激しすぎて気がめいってしまう。
読み物であれば、80%はスラスラ理解できて、残り20%を何とか推測して全体を
理解できるもの。
映画などであれば、楽しめるもの。英語に焦点を置かずに楽しめるものを何度か見るといい。

ピーターフランクル氏も

「ぼく自身も特別な言葉に対する才能があったわけではない
と思います。ぼくが日本語をかなりしゃべれるようになった背景には、旺盛な好奇心
と、大いなる努力が隠されています。」

と書いている。

あなたなら英語1カ国語くらい、朝飯前だ!!