英語を聞き取るコツ、話し手のクセを見つけ出す!

講座を受講している方から、映画JFKについてのコメントをいただいた。

「DVDでJFKを買ってきて通してみてみました。内容に引きこまれていく一方、主役の
ケビンコスナーの英語が早くてついていけなく、ちょっと残念でした。」

JFKは内容もいいし、英語も非常に気の効いた言い回しが多いとお勧めしたので、試
しに買ってみたそうなのだが、なかなか英語自体は手ごわかったらしい。

ケビンコスナーの英語が早くて聞き取れない、というのだ。

大体英語が早い、と感じると、その時点で耳がフリーズして、聞き取れなくなること
がある。

私なりにこの受講者がどうして、ケビンコスナーの英語を早くてついていけないと感
じたのかを知りたくて、早速自分でも週末に映画をもう一度みた。

コメントを寄せてくれた方は、英語力は中級レベル。
かなり前向きに英語に楽しんで接している。1日あたり大体2時間くらいは英語に接し
ているそうだ。

JFKを見終わってから、私はこれまたケビンコスナーが主演している映画「ボディ
ガード」を見た。
2つの映画を見ることで、ケビンコスナーの英語に違いがあるかどうか、確かめた
かったのだ。

「おお、全然違うじゃないか!」ボディガードの最初のセリフを聞いた瞬間の感想
だ。

同じ主役であるケビンコスナーの英語の質と早さが 2つの映画で大きく違うのだ。

まず、JFKでは、ケビンコスナーはケネディ大統領が暗殺されたナゾを調査する役
だ。
当然、事件の真相の説明のところでは、一般会話よりも難しい言葉がちりばめられて
いるし、ひとつのフレーズが長い。
だから、内容的にも難しくなる。

さらに、特徴的なのは、その話し方。
舞台の設定がニューオリンズということで、ケビンコスナーが、標準的な英語という
よりも、南部特有のリズミカルに話す英語のスタイルでしゃべっている。この英語
は、効いていて音楽のように心地よいのだが、やはり慣れがあったほうが聞き取りや
すい。

それに引換えボディガードでは、ケビンコスナーは標準的な発音で英語を話し、さら
に内容もかなりカンタンだ。大体5語以内で、ひとつの文章が完結する。
難しい表現もほとんどない。

英語を習得していく過程で、映画やナマの英語だと、こういったモノをじかに耳にで
きる点が嬉しい。
一般の英語教材で、英語の基礎をつけるのはいいと思うが、いずれは、こういった実
践の英語にも是非挑戦していって欲しい。
そうすることで、英語に対する当たりがドンドンできてくるし、それらが、その時点
ではわからなくても、必ず滋養になって、後から聞いてくる。寄り道が、実はとても
役に立ってくるのだ。

寄り道をせずに、英語を与えられた環境だけで勉強してきた人は、なかなかそこから
伸びていかない。
残念ながら、大学受験を一生懸命した人などに多いパターンだ。(もちろん、この頃
に身につけた英語は資産として重要だが。)

他の勉強と違って、英語は何でもあり、だからだ。公式に放りこめば答えが出てくる
数学とはココが大きく違う。

カンタンな日常の会話にも、学校では決して習わない言い回しも出てくるし、大リー
グ放送のアナウンサーだって、興奮したときはとても早口になる。

ビール片手に大リーグみてたって、英語の力は着実についてくるのだ! 

「イチロー!!」