日本人のあなたの発音は、欧米人には通じるか?

久しぶりにインド人とミーティングをしました。

実は私、インド人の英語、とても怖いのです。なぜかというと、発音がわからないことが多いからです。
アメリカなどでかなり生活をしているインドの人の発音は、だんだんこなれてくるからわかるのですが、もうバリバリのインド英語だとちょっと慣れるまで時間がかかる。
今回のミーティングも、彼の英語の独特なイントネーションに慣れるのに最初の十分くらいはかなり神経を使いました。

時間がたつと耳もだんだんと慣れてくるのですが。

大学院に留学していた頃、同じクラスにインド人が2人いました。インド人は総じて数学の能力が高く、計算手法の能力も必要になる経営大学院には結構いるのです。

そのうちの一人のインド人「シュリナス」は、王道といってもいいインド発音!

アメリカ人もお手上げというスピードと独特のイントネーション、発音でペラペラとしゃべりまくる。本人は、すでに8年間も米国に住み、テキサス大学と大学院も終了しているので、英語の能力は全く問題なし。ただ、発音がホントに独特なんです。

これだと、クラスでシュリナスが発言を始めると、教授もまるでわからず、結局彼の発言はあいまいな形で幕引きとなってしまう。

経営大学院の授業だと、一人の発言に対して他のクラスメートが反論し、それがどんどんと続いていくような形式の授業が多いのですが、彼が発言を始めると、そのアトに続いていかなくなっちゃうのです。

では、日本人の発音はどうか?

これは、総じて良好に受け止められるようです。
日本で教育を受けていると総じて発音が日本式になってしまい(学校の先生のせいだ!)、気後れする人もいるが、あまり心配することはないと思います。

あなたもご存知かもしれない大前研一氏という経営コンサルタントの英語を、私は大学院の卒業式で始めて聞きましたが(ゲストスピーカーでした)。その英語はそのまんま日本人発音!

ところが、彼は、英国有名経済雑誌「エコノミスト」で世界でもっとも価値のあるコンサルタントの5人の一人に選出されているし、世界のいたるところで大企業の経営者を相手に高価な料金で講演を行っている。もちろん英語でです。

つまり内容さえしっかりすれば、日本人の発音は特に問題なしというところでしょう。

ただ、それではやっぱり不満足という人は多いでしょう。

ネイティブのような発音を身につけるのは、10歳くらいが限度だと聞きます。

これは、音をそのまま聞いたとおりに発音できる能力が大人になっていくにつれだんだんと衰弱するからだそうです。
たしかに日本人でネイティブのように発音する人は、まれでしょう。
ただ、日本にいてもある程度の修正は可能です。

日本人発音がイチバン染み付いてしまう原因は、すべて既定概念のカタカナ語に置き換えてしまうこと。

たとえば、「work」も「arc」(虹の切れ端のような弧のこと)も、日本人が発音すると同じようになってしまう。

たいていは、「ワーク」。

これはなぜかというと、まず、w の発音は日本人は落としてしまう。これは唇をすぼめて、ほんのちょっと下唇に上の歯を当てるようにして息を出すと w の音が出るのですが、たいていはこれをしないし、知らない。(workと発音してみてください。唇は開きっぱなしでしょう? ホントはw の時点でも音が必要なのです。)

母音との組み合わせ音しかない日本語だと、wのような子音だけの音は出せないのです。

さらに続くork と arc は別の発音なのですが、それに対応する日本語発音がないため、両方とも同じ「-ク」という発音になってしまうのです。

これを矯正するには、work = 「ワーク」という固定観念をすてること。

ところがこれがなかなかできない。

なぜできないかというと、あなたが英語を学習してきた中で、
英語音を音として捉える
という英語初歩にやっておくべきもっとも重要なことをしていないからなのです。

私は英語3段とび吸収法講座で、英語上達の仕組みは、
1 音として捉える
2 音として捉えたモノの意味をとる
3 意味をとった内容を自分なりに考える
4 自分の考えを発言する

というごく普通に言葉を習得する法則に従えば難しくないという実例を提供していますが、

ほとんどの人は、最初の段階の「音として捉える」ことを全く知らない。
これが、英語が上達しない一番の理由なのです。

だから、あなたがもし発音もきれいにしたいと思っているのならば、映画など英語をそのまま聞いてみて、一文でもいいから聞いたとおりに口に出してみてください。
その文章を後で文字で確認すると、「ああ、これなら分かる」という単語ばっかり並んでいるはずです。
けれでも実際に耳だけを頼りに聞いたのは、文字で確認した英語とはちがうはず。

このギャップがあなたの固定概念と、本当のあなたの素質の違いなのです。
このギャップがあれば、あなたは英語上達の仕組みに従っていけば、より自然に近い形で英語を習得していくことができるでしょう。